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zoom RSS 古いMDR-CD900STと、もっと古いSTAXを聴き比べてみる

<<   作成日時 : 2015/07/09 12:33   >>

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1ヶ月前にヘッドホンの試聴の記事を書いた時に比較として使用したソニーMDR-CD900STを聴いていて、古いSTAXのヘッドホン(同社はいやースピーカーと称しています)と比較してみたらどうだろうと考えました。をしばらく聴いていないことを思い出しました。

リビングがごちゃごちゃしていて置くところがないため、STAXは別の部屋の済に追いやられたまんまになっていたので、久しぶりに見るとヘッドホンのイヤーパッドがぼろぼろでした。 スポンジ(ウレタン)のインナーパッドもボロボロになってとっくに無くなっていました。
 
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交換用のイヤーパッド、EP-234BRを購入。 本皮製のEPー507もあるのですが2倍近い価格なので安い方にしました。
イヤーパッドは両面テープで本体と貼るようになっていますが、従来のものとはやや異なっていて接着しやすいようになっていました。 またフィルター(インナーパッド)もウレタンではなくメッシュ状のプラスチック(?)で耐久性も良さそうです。 これだったらちょっと無理しても本皮製にしておけば良かったと思います。

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古いイヤーパッドを剥がすと接着剤がべたりとくっついています。 これを綺麗に剥がさなければならないのですが、この作業が大変。
初めは爪で少しずつ剥がしていったのですが、一向に作業が進まずいつになったら終わるのか分かりません。
無水エタノールを使用すれば良いようですが、わざわざ購入するのもと思い、女房のマニキュア除光液で拭くことにしました。 除光液の成分はエタノールではなくアセトンなので、プラスチックを溶かす恐れがあり本体に悪影響があるかも知れません。 まあ除光液なので大丈夫ではと使用しましたが、使われる方は自己責任でお願いします。

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苦労して接着剤を剥がし終え、新しいイヤーパッドを慎重に貼った所です。 なかなかよい感じです。

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左右とも貼り終えました。 ついでに本体の汚れなども拭き取ると新品時を思い起こすような感じに仕上がりました。

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アンプとCDプレーヤーをリビングに移し終え、インプットが2つあるので余っている方にRCA-ミニステレオプラグ変換コードを繋ぎました。 これでミュージックプレーヤーも再生できるというわけです。
CDプレーヤーにはイヤホンジャックが無いので普通のヘッドホンでCDが聴けないし、ミュージックプレーヤーは圧縮音源で音質が劣るしどうしたら良いか。 そうだパソコンでCDを再生したらどうだろう。 という訳でパソコンを使って視聴することに。

ヘッドホン(イヤースピーカー):SR-Λ(Lambda) Nova Signature (1994年発売)
アンプ(ドライバー・ユニット):SRM−T1S (1993年発売)

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早速試聴です。 比較したヘッドホンはソニーMDR-CD900STです。

SR-Λ SignatureとSRM-T1が登場したのが1987年、CD900STが業務用として登場したのが1989年。
ボクが買ったSTAXの登場が1993〜4年、CD900STが民生用に販売されたのが1995年。

こうしてみると偶然にも登場時期がほぼ同じということが分かりました。 実際にはCD900STを買ったのが十数年前だったと思うので10年ほど発売時期にズレがありますが。


聴いたアルバムは

1.ドイツの女性ジャズオルガン奏者、バーバラ・ディナーリンの「テイク・オフ」

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ジャズオルガン奏者はベースを左手で演奏する人が多いですが、バーバラはフットペダル、つまり足でベースを弾いています。 次の動画でもその様子がよく分かります。

Barbara Dennerlein, Talkin' Blues in 2D


アルバムでは半分がオルガンベース、残り半分がアコースティックベースとエレクトリックベースなので、これらの違いはどうか。


2.ブラジルMPBの歌姫、マリーザ・モンチの「ローズ・アンド・チャコール」

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次のライブ動画を見てもらうと、彼女が歌姫ということがよく分かるのではないでしょうか。 何度か来日もしていますがこういう大人の雰囲気がある人のライブを見てみたいですね。 

Marisa Monte - Para ver as meninas 作詞作曲はパウリーニョ・ダ・ビオラ。


彼女の哀愁を帯びた独特な声と、ブラジル音楽で使われるいろ7弦ギターとベースの音の違い、カバキーニョの音などがどう聴こえるか。


これ以降は単にSTAXとSONYとします。

まず「テイク・オフ」から聴いてみました。

STAXは音が柔らかく音の余韻が楽しめる感じです。 気のせいかも知れないですがイヤーパッドを交換する前はもう少し高域寄りな音だった気がしたのですが、高音が若干抑えられた感じで相対的に中低音が豊になった気がします。・・・・イヤーパッドの違いだけで音が変わるのでしょうか。

気になったのでネットを調べると、やはり新しいイヤーパッドで音質改善されているようです。 イヤーパッドの違い(見た目では分かりません)で音質が変わるとは驚きです。

オルガンベースの音ですが、STAXは立ち上がり後の音の減衰が弱くオルガンの特徴がよく分かりますがSONYは立ち上がりはSTAXよりも強く減衰も早いためオルガンというよりアコースティックベースに近い音になっています。 この傾向はアコースティック・ベースでも同様でした。

ブラスセクションの音は管の音の膨らみを感じるSTAXに対してSONYは音に膨らみがなくちょっと耳障り。


次に「ローズ・アンド・チャコール」

STAXではマリーザの歌声に柔らかさが加わっています。 SONYでは若干歯擦音が感じられ、STAXに比べるとわずかながらヒステリックに聴こえます。
ただ彼女の哀愁を帯びた歌声にはSONYのほうが切ない感じが良く出ていて、STAXではむしろ安らぎを感じます。 どちらが良いかは好みにもよりますが、個人的にはマリーザの切なさが感じられるSONYの方が好みです。


7弦ギターとベースは音域にカブる部分がありますが、この辺がどの様に分離できるか、聴いてみました。

STAXでは7弦ギターもかなり太い音になってベースとの違いは感じますがその差は少ないです。 それに比べSONYでは違いが顕著でした。 7弦ギターもベースも立ち上げリの音が強く弦の違いがよく分かります。


結論ですが、両者の違いをデジカメ(なんで?)に例えると

STAXは解像度が高く輪郭強調もなく自然な描写で大画面になるほど素性の良さが発揮される感じ。

SONYはSTAXに比べると若干解像度は落ちるものの輪郭強調によってくっきりとした画という感じ。


STAXはリラックスして音楽を聴くのに向いている。 ただしネットで言われているヘッドホンが大きすぎる、に違和感がなければですが・・・・個人的には全く違和感はありません。

低音から高音までどんな繊細な音もきちんと鳴らしています。
一般的なダイナミック型のヘッドホンでは音同士が混ざって濁ってしまうような場合でも、コンデンサーならではのきちんと分離した音で聴こえます。
結構な音量で聴いても耳に圧迫感がないため長時間聴いていられます。

惜しむらくはスタックス社は数年前中国企業に買収されてしまったことです。 今のところ製品は日本で作られていますが今後どうなるかは不明です。


SONY(CD900ST)はリラックスして音楽を聴くのにはあまり向いていません。 真剣に音を聴き分けることを楽しみとするのに適しています。
音源に近い所で聴こえるので、楽器を演奏したり歌を歌ったりする人にとっては音の違いを聞き分ける楽しみが出来ると思います。

標準形式プラグなので外で聴くのには適していません。 さらにミュージックプレーヤーによっては音量が小さくなるかも知れません。


現在の住宅事情ではオーディオスピーカーを気持ちよく鳴らせる家はなかなかないと思います。
SONYに比べ10倍以上高いSTAXですが、オーディオ装置+スピーカーに比べればそれほど高価とは言えないのではないでしょうか。
今年の梅雨のように雨が続いて鬱陶しい夜などは、ゆったりと音楽にひたるのも良いのではないでしょうか。


注:あくまでもこれは個人の感想で、さらに聞こえる音域が狭くなっている年寄りの評価なのでその辺も考慮して読んで下さい。

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