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zoom RSS アグスティン・バリオスの『カテドラル(大聖堂)』に挑戦してみるも・・・・

<<   作成日時 : 2012/04/19 21:21   >>

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恐れ多くも、アグスティン・バリオス=マンゴレの名曲「カテドラル(大聖堂)」に挑戦してみました。

第1楽章、第2楽章は何とかなりそうでしたが、第3楽章でコケてしまいました。
案の定、第3楽章は早すぎて指がついて行きません。


お手本によい映像です。
デニス・アザバギックという人の演奏で、全体的にもっとも破綻のない良い演奏だと思います。




ただ一つ疑問に感じることがありました。

それは楽譜に書かれている演奏指示です。

第1楽章は「Preludio saudade」 前奏曲、ノスタルジックに、

第2楽章は「Andante religioso」 アンダンテ、敬虔に、

第3楽章は「Allegro solemne」 アレグロ、荘厳に、

さらに第1楽章には「Lento」 レントという指示があります。


速さについて考えてみます。(1分間の速度はおおまかに言われているもので、これが絶対ではありません)

レント=ゆっくりと、おそく、 最も遅い速度記号です。 4分音符20〜50/分位。
アンダンテ=歩く速さで、 現在の歩く速度ではありません、かなりゆっくり歩く速度です。 4分音符66〜76位。
アレグロ=適度に快速に、 4分音符120〜168位。

【これらの記号は本来速度を表すものではなく、表情を表すものですが、その表情を表現するための速度がそのまま使われているようです。】


つまり速さは、第1楽章レント<第2楽章アンダンテ<第3楽章アレグロ、とだんだん速くならなければいけないのではないかと思います。

ところが上の演奏では第1楽章をかなり速く弾いていて、第2楽章のほうが遅いのです。
他の人の演奏を見てもほとんどが同様な演奏をしています。

第1楽章の演奏指示がなければ、第1楽章をやや早めに弾いて第2楽章を遅く演奏するほうが、第3楽章の速さが強調されるしバランスも良いと思います。

しかし、しかしですよ。 あえて第1楽章にレントと指示があるのにはなにか意味があるのではないだろうか?


そう思ってさらに映像を探してみると、山下和仁の演奏が出てきました。

デニス・アザバギックの演奏時間が6:45(実施の演奏は10秒以上短い)で、他にもアナ・ヴィドビッチの演奏6:07、早い人で5:10前後、遅い人でも7:00までなのですが、山下の演奏時間は8分を超えています。




これ、これ、この速さ。 この速さが演奏記号通りの速さなんじゃないでしょうか。

第1楽章は一音一音の強弱と緩急が巧みで実に見事な演奏です。

ただ、第2楽章も巧みな演奏なのですが、ちょっと首をかしげる演奏箇所が出てきて、第3楽章になると早いだけ(すごいことですが)で、デニス・アザバギックの丁寧な演奏と比べると処理が雑に感じるのが残念です。


そんなことを思いながら何気なく楽譜に目をやると・・・・な・な・なんと!

第1楽章は2/4拍子ではないか。

第2楽章は? 4/4。

第3楽章は? 6/8。

これを山下和仁の演奏に照らし合わせると、第1楽章は遅すぎ、第3楽章は早すぎるのではないか?

といって、デニス・アザバギックの演奏では第1楽章は早すぎるのでは? もう少しゆっくりでないとレントと指示している意味がないと思う。

第3楽章はもう少し速度を落としても良いのでは?

早すぎて、とても無理かと思われた第3楽章もこう考えると少し希望が出てきた。

よーし、ギブアップはもうちょっと先に伸ばして・・・・もう少し頑張ってみよう。


いくつか聴いた中に印象に残った演奏がありました。
セザール・アマロという人ですが、とても雰囲気があって良いですね。
音楽を音だけではなく表情でも演奏しています。





おまけ

チェンバロの演奏がありました。 第3楽章のみです。
ギターとは雰囲気が違いますが、チェンバロのための曲のように聞こえてきます。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
速さは自分が最も良いと思う速さでいいのではないでしょうか・・以前にドイツ人から1回だけのレッスンを受けたことがありますが、速さと違い強弱の問題でしたが、pではじまる曲で、(1)まず楽譜の指示通りに弾き、(2)次に全く反対のfで弾いて「これでも素晴らしいでしょう」といい、(3)最後に「私ならこう弾く」と第3の強さで弾いて見せ、「あとはあなたがきめることです・・」と放り投げられました。しかし考えてみるとこれこそ教育というもの、日本のギター界の師匠弟子の関係と違うことを実感しました。それ以来、楽譜の指示は一応尊重しますが、最後は自分にとって最も心地よい強さ(速さでも同じ)で弾くことにしています。因みに山下さんの演奏は年寄りには疲れるだけで感動なし、あんな速い演奏は弾きも聴きもしません。
百年の旅
2012/05/08 17:36
百年の旅さん、日本のギター教育の根本的な問題点ですね。
YouTubeを見ると日本人の画一的な演奏に対し、良し悪しはともかく海外のほうが自由度が高いですね。

昔ボクが習った先生は、楽譜の解釈を自分でするようにと演奏表現のための音楽理論に関する本を勧められました。
ギター演奏用の本ではなかったですが、とても参考になりました。

山下さんの演奏、特にこの曲の第3楽章は音も雑で早すぎて感心しませんね。
ひぐらし
2012/05/11 13:27

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